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自分のよさを自分で見つけよう (4月12日)

                                    校 長   小 林 香 織

 4月8日、鶴居村教育委員会教育長 村上明寛様、下幌呂小学校PTA会長 畠山 務様をはじめ、多くの来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、無事に令和6年度入学式を挙行することができました。改めましてお礼申し上げます。

 

 さて、入学式の前の始業式で、児童に次のような話をしました。

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「日本で一番広い都道府県は?」「日本で二番目に広い都道府県は?」「日本で一番高い山は?」「では、日本で二番目に高い山は?」

 日本で一番広い都道府県は北海道、二番目は岩手県。日本で一番高い山は富士山で、二番目は南アルプスの北岳という山です。この問題から分かることは、一番のものはよく知られているけれど、二番目のものはあまり知られていないということ。

 これは、人も同じことが言えて、何か一つ、一番になれることがあると、皆によく知ってもらえたり、自分の気持ちが前向きになって自信を持つことができたりします。

こんな話をすると、「自分には一番のものがない」とか「一番になれないからダメだ」と思う人がいるかもしれません。でも大丈夫。日本で二番目に広い都道府県の岩手県は、「本州で一番広い都道府県」または「日本で一番広い県」です。

 見方や比べる対象を変えることで、誰でも一番になることができます。今年一年、いろいろなことに挑戦して、自分の一番を探してください。そして、見つけた一番のことや自分のよいところを自分に教えてあげてください。それは、自分の小さな自信となっていつか大きく花開きます。この一年で自分の一番をたくさん見つけてください。

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大きな一番でも小さな一番でも、自分のよさを自分で見つけることで小さな自信(自信の種)が生まれ、それは花芽が膨らむように大きくなっていきます。児童自身が見つけた小さな自信をより大きく強く育てていくのは、保護者や先生方がタイムリーにかける「ほめる言葉」なのだと思います。 学校では子供たち一人一人が自信をもって学びに取り組めるように、保護者・地域の皆様と手を携え、連携を深めながら指導・支援をしていきます。どうぞ一年間よろしくお願いいたします。