11月28日号

 「しもほろろ6かじょう」から

                 校長  小 林 香 織

 

 今年度から「しもほろろ6かじょう」として、学習規律を設定しました。4月の参観日の全体懇談や各学級や職員室前廊下にも掲示してあるので、保護者の皆様も目にしたことがあると思います。また、学校評価アンケートの項目の一つにもしました。その結果、子供たち自身の評価では6つの項目のうち「話を聞く姿勢」「身だしなみ」以外は、課題意識が芽生えてきていることが浮き彫りになりました。

 そこで、先日12日(水)の朝会で「字を上手に書くために…」と題して、次のようなお話しをしました。

①字の役割は「自分の考えを残す」「相手に伝える」こと。

②上手な字の最低条件は「読む人が迷わずに読めること」。

③上手な字のポイントは、「止めやはらいがしっかりでき、

 文字のバランスがきれいで、いつでも同じように書けること」。

④バランスを見ながら書くためには「座る姿勢」や

 「えんぴつの持ち方」が大事になること。

  
  
 
   

④「速いけど雑」な人は、

 直で「上手」には繋がらない。

 「速い」=「良い」ではなく、

「ゆっくりでもていねい」に

 書くことが大事!

 

⑤ていねいな字は、読む人への心遣い。

 いきなり上手な字を書くのは難しいので、

 まずは「ていねいな字」から始めよう!
 
 
「速くて上手」「速いけど雑」「遅いけど上手」「遅くて雑」の4つのうち、「速いけど雑」が一番ダメと言うと、子供たちは「えーっ!」という顔。「速いけど雑」という人は、「速さ」を意識するあまり、「ていねい」を忘れてしまうので上達しにくいのです。

 文字を書く姿勢は、日常の座る姿勢にも繋がります。普段、各教室を見に行くと、足が机の横棒に乗っていたり、後ろに引いていたりと、床に足裏がついていないこともしばしば。足裏を床につけ、背筋を伸ばすことで、呼吸や血流が良くなり脳が活性化します。

 子供たちの能力を最大限に引き出すためにも、これからも基礎・基本となることは、学校全体で一律に指導を進めていきます。ご家庭でも時々、お子様のえんぴつの持ち方や座っている姿勢に目を向け、声かけをしていただきたいと思います。