8月28日号

 

スマホ・ネット安全教室から…

校長  小 林 香 織

 28日間の夏休みが終わりました。そしておよそ4ヶ月強の長い2学期が始まりました。

 8月集会の時に、子供たちに聞いたところ、ほぼ全員が充実した夏休みを送っていたようです。

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 さて、25日にオンラインで「スマホ・ネット安全教室」を実施しました。1~3年生は「スマホの使い方・マナー」、4~6年生は「オンラインゲームやコミュニケーション」について学びました。

 

 1~3年生の学習では、浦島太郎の動画を見ながら、『歩きスマホ・ながらケータイはしない」「マナーを守る」「写真を撮るときのマナー」「使いすぎに気をつける」等について学びました。基本的なマナーは、「知っているからいいや」ではなく、知っていてもあらためて確認することが必要ですね。また、4~6年生の学習では、インターネット等を利用する上での『リスク=起こりやすさ×被害の大きさ』を中心に、自分のみのまわりに起こりそうなことやコミュニケーションやネット上での出会い等において気をつけなければならないことを学びました。リスクを考えた上で、上手に活用できるように工夫やスキルを身につけたいものです。

 

 スマートフォン等の使い方に関わる最近のニュースといえば、愛知県豊明市で『対象をすべての市民と市内の学校に通う18歳未満の子どもとし、使用する時間の目安を仕事や勉強以外で1日当たり2時間以内』とする条例を8月議会で制定する動きが報じられました。また、令和2年4月には香川県で『香川県ネット・ゲーム依存症対策条例』が施行された例もあります。どちらも罰則等はありません。

 「市や県が、個人のスマホ等の利用状況を規制するとは何事ぞ!」という声もSNS上で上がっています。しかし私は、これらの条例の意図するところは「各家庭でルールを決めて、子どもたちの成長に支障のない使い方を考えましょう」ということなのだろうと思います。

 そんなニュースの中で、ある家庭のスマホの利用状況が映し出されていました。そこには、子どもの利用時間や使い方よりも、隙があればスマホをいじっている保護者の姿がありました。父親が「娘がゲームする時間が長くて…」というと、娘は「寝るときにパパがスマホいじるから明るくて眠れない」と文句を言う場面も…。もしかすると、スマホやタブレットの使いすぎは、私たち大人の方が子どもより課題があるのかもしれません。

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 スマホやタブレット、PCなど、時代が進むにつれてどんどん便利なものが増えていき、現代の子どもたちにとっては「あって当たり前のもの」であり、これから先、何年、何十年も使っていくものなのだと思います。だからこそ、正しい使い方を知り自律的に使えるように、親子でルールを決めて守ることが必要ですね。

 たまには、スマホやタブレットの電源をオフにして、親子・家族でボードゲームやカードゲームなど、対面でじっくり話したり遊んだりしてみませんか?