2025年4月の記事一覧

4月28日号

 令和7年度下幌呂小グランドデザイン

校長  小 林 香 織

 4月7日の始業式、入学式、12日の参観日、PTA総会、そして22日~24日の個人面談と、保護者の皆様にはご多用中にもかかわらず、本校の教育活動へのご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。

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 さて、参観日の全体懇談会でお話しました、今年度の学校経営方針を基にしたグランドデザインですが、改めて説明させていただきます。

  「下幌呂小学校の児童として」「鶴居村の子供として」鶴居村教育行政執行方針や下幌呂小学校の校訓・教育目標をもとに、めざしたい姿や、身に付けさせたい資質・能力について記述しています。めざす「子ども像」「学校像」「教師像」を具体的にすることで、共有していきます。


 ② 子供たちに身に付けてほしい「確かな学力」「豊かな心」「健康な体」を校訓と結びつけながら記述しています。それぞれに達成指標を設け、そのクリアをめざして、子供たちが頑張ることができるように充実させたり推進したりしていきます。


 ③ 子供たちによりよい教育を推進するために、教師が身に付けなければならない力について記述しています。「子供の学びと教師の学びは相似形」といわれますので、教師がしっかり力を付け、子供たちの学びを下から支えていきます。


 ④ 保護者・地域の皆様との連携や保小中の連携は、子供たちの成長を側面から支えていただく部分です。学校と家庭・地域がバラバラでは、子供たちは混乱しますので、同じ方向をめざしてタッグを組んで行けるようにしたいと考えています。


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 細かい文言については、全体懇談の折の資料をじっくりお読みいただきたいと思いますが、子供たちを学校と地域・保護者が下から、側面から支えることで、上をめざして成長して行って欲しいと思います。ただ、「支援」の中には「見守る」という支援もあります。子供たちが失敗しても自力で立ち上がって次に進むことを選択し実行できるように、一人一人にあった支援を、学校と家庭・地域とが連携し進めたいと思います。

4月11日号

 

 『努力』ってなんだろう?

                   校長  小 林 香 織

 4月7日、鶴居村教育委員会教育長 村上明寛様、下幌呂小学校PTA会長 畠山 務様をはじめご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、無事に令和7年度入学式を挙行することができました。改めましてお礼申し上げます。

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 さて、入学式前の始業式では、昨年度末の修了式の時にも話をした『努力』について、子供たちに話をしました。

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 3月の修了式に、コップとスポイトの話をしたのを覚えていますか?何かをできるようにするためには、コップにスポイトで水を一滴ずつためてためて・・・あふれるまで頑張ってためないと、努力の成果が現れないですよ。ためている最中は、どこまで貯まっているのかとか、あとどれくらい頑張れば良いのかはわからない。でもあきらめたら、せっかくためた水もこぼれてしまって、何も残らないですよ。「努力」ってそういうものだから、あきらめずに頑張りましょう。というお話でした。

 新しい学年になり、新たにコップに水を貯め始める人もいれば、これまで頑張ってきたことを続けて頑張り、さらに大きなコップに水を貯める人もいると思います。どちらもやるよという人もいると思います。

 新たなチャレンジをするにしても、今までのを続けるにしても、水を貯めている途中で成果が出てこないからといって泣いたり悔しがったりする必要はありません。あきらめずに水を貯め続けることが大事ですね。

 実は、この「あきらめずに頑張る」という力も、大事な能力です。「能力」には、国語や算数のように、テストの点数などでどれくらいの力がついたか見える『認知能力』と、『努力』のように実際には見えないし、どのくらい力がついているか見えない『非認知能力』があります。

 大人になって仕事をするときには、『認知能力』よりも努力する力や続ける力、人とコミュニケーションをとる力などの『非認知能力』が大事になってきます。そしてなかなか結果が出なくても、泣くのではなく、『泣いてても仕方がない。泣いてるくらいなら、次にどうするか考えて次に進まなきゃ!』と考えます。みなさんも、昨年度より1歳大人に近づきました。次に進むためにも、気持ちの切り替えを早くして、またコップに水を1滴ずつ貯めて、自分の力を高めていきましょう。

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 私たち大人は、1回や2回頑張ったからといって、すぐに結果に結びつくものではないことは重々承知ですが、子供にとっては案外、「1回頑張った=結果が出る」と考えている事が多いようです。でも「コップに水を1滴ずつ貯めていくことが努力」というイメージが持てると、「どのくらい貯まったかなぁ」「まだまだ貯めなきゃダメかな」「もう少しであふれるかな」と、少し自分に期待を持ちながら、努力することを楽しむことができるようになります。

 学校では子供たち一人一人が自信をもって、努力することを楽しみながら学びに取り組んでいけるよう、保護者・地域の皆様と連携を深めながら指導・支援をしていきます。どうぞ一年間よろしくお願いいたします。