2023年5月の記事一覧
令和5年4月28日号
『「当たり前」から見える鶴居小学校の凄さ』
校長 笹 川 義 孝
令和5年度の学校生活開始にあたって、子どもたちは期待や緊張、環境への適応等により力が入り、気を張って過ごしていたことと思います。3・4年生は複式学級となり、不安や戸惑いがある中でも仲間との協同の学びを進めて力の獲得に向かう熱意が表れています。今月第4週からは、運動会に向けた取り組みも開始していますので、これから当日まで体調良く迎えられるように健康面にも留意なさってください。
さて、私は鶴居小学校へ赴任してとても素敵な子どもたちに出会うことができました。みんな「誰からも好感を持たれる存在」なのです。学校を転々としていく私共教職員は、学校の風土やよき伝統などを短期間で感じ取るのですが、鶴居小学校の教育に関わる「人・もの・こと」からは、長年かけて培われてきた「歴史」を感じます。具体的にお伝えできるように子どもたちの姿(よさ)をトップ10にしようと思いましたが、順位付けできませんでしたので順不同で30項目を記載します。
①雰囲気が落ち着いている。②入学式への参加態度が100点。③校歌の歌声が素晴らしい。④式での6年生代表挨拶が立派。⑤挨拶が心地よい。⑥友好的な接し方。⑦雨具かけ周辺が整然。⑧ロッカーの中が整頓。⑨異学年で仲良く遊ぶ。⑩健康観察シートを全員提出。⑪学習の様子を見に行くと会釈してくれる。⑫動と静の場を理解している。⑬卒業するまでランドセル使用。⑬上靴のかかとがつぶれていない。⑭靴箱に靴の収まり方が全員同じ。⑮車道を横断する時に手を上げる。⑯机の上に全員が同じ物を同じ所に置く。⑰所定の場所に物を片付ける。⑱感謝を伝えることができる。⑲言葉遣いがきれい。⑳相手の顔を見て話す。㉑正しい廊下歩行。㉒先生の指示を聞いて行動できる(避難訓練)。㉓友だちに親切。㉔掃除を丁寧にする。㉕物や施設の使い方が正しい。㉖予報に合わせて雨具などの用意をしてくる。㉗特別教室での学習に出かける時、机と椅子を整頓して出発する。㉘係や当番に責任感を持っている。㉙素直に「はい」と言える。㉚掲示される物を丁寧に仕上げる(文字や絵など)。 日常的なご家庭の指導と協力により定着している項目が多数あります。また、よき伝統でありますので、本校を卒業された方にも当てはまるのではないでしょうか。
これらのよさは、子どもたちにとって既に「当たり前(習慣・慣習)」となっています。とても素晴らしいことを当たり前に行っているところに鶴居小学校の凄さを感じます。
関連するもう一つの凄さをお伝えします。校舎入口玄関を過ぎると最も目の付くところにスローガン「いい顔 いい声 言い動き」を掲示しています。このスローガン達成のために九つのキーワードを設けており、その一つが「挨拶・返事」です。また、玄関フード内には鶴居村コミュニティ・スクールが掲げる「日本一あいさつも美しい村」が記されたのぼりがあります。保護者・地域の皆様とお会いした機会はまだ僅かしかありませんが、全ての方が子どもたちの手本となる美しい挨拶をなさっていると感じています。大人が示す姿は確実に若い世代へ受け継がれていくはずです。このような場面の繰り返しがあって本校の教育が支えられていることを実感しております。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
5月の連休は、少し心と体をリフレッシュしてお過ごしください。