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コロナウイルス感染症拡大防止の緊急事態宣言により、9月25日に予定していた鶴中祭を1週間延期し、10月2日に行うこととしました。この日は前期の最終日。翌週の10月4日には前期終業式と後期の始業式を兼ねた式を行います。生徒たちにとっては、鶴中祭が終わり後期が始まるという大きな節目となります。
この「節目」について、4月の始業式で2・3年生に「竹の話」ということで次のような話をしました。
北海道ではあまり見ることはできませんが、竹は直径が10cm程度であるにもかかわらず、10mを超える高さまで成長し、しなやかでとても強いものです。その理由は「節目」にあります。「節目」がなければ、風が吹いたり雪が積もることで、竹は折れてしまいます。でも、「節目」があることで、竹は揺れを吸収するなどして、折れることなく、まっすぐに伸びていくことができます。この「節目」、私たちの生活に置き換えて考えることもできます。皆さんにとって、この4月は大きな「節目」の一つです。新しい学年に向けての意識を持ち、改めてこれを頑張ろうと目標をたてていくと思います。このとき、これまでの生活を振り返ってみて、ここを変えていきたい、もっとよくしたい、などと考えることで、自分の中に「節目」ができます。
3年生は学校の最上級生として、学校の中心となって果たす役割のこと。自分自身の進路決定のこと。2年生は中堅学年として、3年生や新しく入ってくる1年生とどのような学校生活を送るのか。自分をさらに磨き、充実させるために必要なことは何なのか。これらのことについて、思いをめぐらし、考えることで、その後の毎日の行動が大きく変わっていきます。ぜひ、しっかりとした皆さん一人一人の節目をつくり、竹のようにしなやかに、そしてまっすぐに成長していってほしいと思っています。頑張る皆さんを先生方はしっかりと応援します。一緒頑張りましょう。
この話のように、今は前期の自分を振り返り、後期の自分を考えるときです。ここでもしっかりとした「節目」をつくってほしいと願っています。また、この竹については、次のような話もあります。
竹は、最初の4年間は殆ど伸びることもなく、あたかも成長が止まってしまったかのように見える。しかし、5年が経つと一気に成長し、ぐんぐん伸びる。いったい最初の4年の間、竹は何をしていたのでしょう。実は、その間の竹は成長が止まったのではなく、根が大きく成長しているのだそうです。まずしっかりと根をはり、太く長い幹を支えるための基盤を作り、頑丈な基盤ができたとたんに一気に伸びる。それが5年後の竹だったのです。根がしっかりしているからこそ大きく成長した後も、根こそぎ倒れたりすることがないのです。
私たちは、ともすると見える部分にばかり目がいきがちです。見える部分が成長しない(変わらない)ことに不安を感じたり、見える部分にばかり目を奪われ、見えない部分をおろそかにしてしまったりすることがよくあります。
子供の成長に竹の根に相当する見えない部分(基盤)があるとすれば、私は、①基本的な生活習慣、②豊かな情操、③他人に対する思いやりや善悪の判断などの基本的倫理観、④自立心や自制心、⑤社会的なマナーなどであると考えます。
こうした基盤がしっかりすることで、積極的に他者と関わり、意欲的に学んだり、自ら運動に親しんだりして自己を確立し、大きく成長していきます。つまり、見えない部分の成長が、見える部分を変えていくということです。中学生という時期は、見えない部分と見える部分の両方が育つ時期だと思います。
今後も、家庭や地域の方々と連携をし、しっかりとした頑丈な根を張らせ(育て)、毎日の授業や諸活動で太く長い幹
と節を作って(鍛えて)いきたいと考えています。
鶴居村立鶴居中学校
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