2020年10月の記事一覧

【R0210巻頭言】幌中祭を終えて

 朝夕めっきり冷え込み、釧路地方でも氷点下を記録するなど、秋も深まってきました。

 10月17日に行われた第49回幌中祭では、長尾副村長様をはじめ、多くのご来賓、保護者・ご家族の皆様、そして地域の皆様に来校いただきありがとうございました。保護者の皆様には、例年同様、テーマ幕づくりや作品展に出品した単P研での「荷造りバンドアート」の制作に参加していだきました。また、幌呂小学校の児童の皆さんと鶴居保育園に通う幌呂地域の保育園児の皆さんの作品も展示をさせていただきました。たくさんの皆さんに盛り上げていただいた幌中祭となりました。本当にありがとうございました。

 今年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、昼食バザーと午後からの演劇を取りやめ午前中のみの開催としました。生徒たちはテーマ「威風堂々~今こそ力を一つに~」にあるように、今できることを全員で力を合わせ、活気に満ちた立派な発表となることを目指し、準備を進めてくれました。そして当日は、一人何役もこなし、ステージ上の発表ばかりでなく裏方の仕事まで、その役割に責任を持ち、仲間と協力して行動し、それを保護者・地域の皆様に笑顔で見てほしいという思いで、発表に臨んでくれていました。また「これまでの先輩幌中生がやってきたことを、2・3年生が1年生と一緒に行動することで伝えていく幌中のよき伝統」も感じることもできました。後日行われた朝会での生徒会長の話や生徒たちの反省から、今回の幌中祭の取組が今後の成長につながる多くの学びを得たものだったと思ったところです。

 幌中祭が終わり、3年生は来春の進路決定に向けての具体的な取組に集中していくことになります。来春の進路ばかりでなく、さらのその数年先のなりたい自分を思い描きながら、一日一日を大切にして努力していってほしいと願っています。1・2年生もこれからの中学校生活を改めてイメージし、生活面や学習面について具体的な取組を習慣化し定着させることが大切です。幌中祭での学びを糧とし、全校生徒一人一人が目標を定め、互いに高め合うことで、さらなる成長につなげていってほしいと思っています。

 先日、新型コロナウイルス感染症にかかわって、北海道の警戒ステージが2に引き上げられました。学校では文部科学省の定める「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」及び北海道教育委員会、鶴居村教育委員会からの通知に基づいて感染リスクの高い教育活動を控えるなど、生徒たちの健康と安全を守る対策を講じながら教育活動を行っていきますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 また、釧路管内で新型コロナウイルス感染症の罹患者が増加傾向にある中で、釧路市内の児童生徒が大人から心ない言葉をかけられたり、扱いをされたりする事案が発生しています。新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があるものです。感染者や濃厚接触者に対しては、あたたかな思いやりの心で接することが大切です。学校では、日頃から生徒たちにそのように指導していますが、保護者や地域の皆様におかれましても、これまでと同様に、不確かな情報や憶測に惑わされることなく、また差別や偏見、誹謗中傷に同調することなく、冷静にご対応いただきますようよろしくお願いいたします。

【R0209巻頭言】後期のスタートにあたって

 9月の上旬はまだまだ暑い日が続いていましたが、最近は道東らしい爽やかな青空が広がっています。朝晩の冷え込みにより日々の寒暖差が激しくなっています。寒暖差が激しいと体調を崩しやすいといいます。気温に応じた服装や、室内の温度管理など、急激な体温変化を起こさないようにして体調も整えていきたいものです。

 さて、9月28日から後期のスタートとなりました。前期はコロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休校等がありましたが、夏休みを短縮したこともあって進度も回復し、時間数としては真ん中の少し手前で1年の折り返しとなりました。1年生にとっては中学校最初の1年間の折り返し、2年生は中学校3年間の折り返し、そして3年生は最終学年としての折り返しです。26日に行った前期の終業式では、渡された通知表を見てこれまでの生活(努力)を振り返り、「自分にとって満足、納得のいく半年だったのか。そしてそのことをどう後期につなげるのかを考えてほしい。」と子供たちに話をしました。あらためてそれぞれの次のゴール(目標)について、どのようなゴール(目標)を考え、これからどのように毎日を過ごしていくのかを、具体的に考えてみるということです。特に3年生はこの残り半年で、中学卒業後の進路を決めその実現に向けて全力を尽くす大切な毎日を過ごすことになります。

 後期はまず幌中祭の取組から始まります。すでに夏休み明けから教科の学習や学級で、10月17日(土)に向けて準備が始まっていますが、9月28日からは特別時間割となって取組が本格化しています。コロナ禍での開催となりますので、例年行っている演劇は中止とし午前中のみの日程としましたが、感染症拡大防止策をしっかりと行って、来校される皆様が笑顔になる発表を目指して取組を進めていきます。たくさんの保護者やご家族の皆様、そして地域の皆様にご来校いただければ幸いです。

 この「幌中祭」では学年・学級の枠を超えて全校で行う取組もあります。他の仲間と協力して向上することの喜び、持てる力を最大限に発揮し一丸となって感じることのできる達成感や充実感といった「学校ならではの学び」を味わってほしいと思っています。しかし一方で「幌中祭」の取組のような集団での活動は、緊張や疲労がたまることで人間関係の衝突なども起きてしまったりもします。それが表面に現れる生徒もいれば、内面に閉じ込めてしまう生徒もいます。私たちは大きなトラブルやいじめ等につながらないよう、未然防止につとめていきますが、生徒たちの成長過程におけるこういった課題は、生徒たち自身の解決(折り合いをつける)を通して、豊かな人間性や社会性を育んでいくことにもつながると考えております。この時期に限ったことではありませんが、私たち大人が、学校と家庭のそれぞれの特性、役割を生かし、連絡を取り合い、適切に支援しながら生徒一人一人が生き生きと過ごしていけるように見守っていきたいと思います。

 一年の中で、一番活動しやすいこの季節、行事や日常の学習などすべての活動を充実させて取り組んでいけるよう、コロナ禍での感染症対策をしっかりと継続し、生徒たちの体調に気を配りながらサポートをしていきたいと考えています。