2021年11月の記事一覧

令和3年10月29日号「マスクを着けると変わること」

 朝夕はめっきり冷え込み、釧路地方でも氷点下を記録するなど、秋も深まってきました。

 10月2日に行われた第60回鶴中祭は、コロナ禍での開催となり、保護者の方々の観覧を学年別に制限させていただきましたが、生徒たちの発表を直接見ていただくことができ、とてもうれしく思っています。今年は昨年の内容に加え、声を発することなくできる、体育(ダンス)と音楽(リズム)の授業がコラボした生発表をステージ上で行いました。「コロナ禍だからできない」ではなく、「コロナ禍でも工夫してできる」取組だったと思っているところです。全校生徒、先生方、そして保護者の皆様に感謝の鶴中祭でした。

 10月16日から3年生は修学旅行に行ってきました。5月、そして8月と2度の延期。先生方は何度も計画を立て直し、実施に向けて準備を進めてくれ、出発の日を迎えました。2日目のルスツでは早朝に初雪。しかしその後は晴れ間も見え、遊具に乗ることもできました。気温が低かったものの、他の屋外での活動は雨にあたることもほとんどなく、たくさんの体験をすることができました。保護者の方々のもとを離れ、クラスの仲間と過ごした4日間は生徒たちにとって貴重な時間となりました。実施に向けて支えてくださった鶴居村、鶴居村教育委員会、旅行会社、受け入れの施設、保護者の皆様、先生方に感謝の旅行でした。
 また、10月5日の一日防災学校(1年生)、19・20日の職場体験学習(2年生)では、地域の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。
 さて、話は変わりますが、文化庁が行った「令和2年度国語に関する世論調査」の結果が、先日、公表されました。この調査は平成7年度から、社会状況の変化に伴う日本人の国語に関する意識や理解の現状について、全国の16歳以上の個人を対象に毎年実施されているものです。今回の調査では、「生活の変化とコミュニケーションに関する意識」についての質問がありました。その結果のいくつかを紹介したいと思います。

 「マスクを着けると話し方や態度などが変わることがあると思うか」に「変わることがあると思う」と答えた人が62. 4%でした。また、「変わることがあると思う」と答えた人に対して「マスクを着けると変わることがあると思う点」を聞いた(複数回答)ところ、下の通りでした。

                                 (画像出典:文化庁)

 マスク着用により、会話のスタイルは変わってきています。マスクを着用していないときと比べて口元が見えない、表情がわかりにくい、声が通りにくいなどのマイナス面があります。
 現状では感染予防のためにマスク着用は必要なことで、変化した会話のスタイルはなかなか元に戻せそうにありません。それが「新しい日常」となっています。その中でよりコミュニケーションを円滑に進めるためには、相手意識をしっかり持ち、さらには上記の「マスクを着けると変わることがあると思う点」の選択肢を今後の生活に生かしていくことが大切なのだと思っているところです。