学校だより
令和5年4月14日号
『目指す姿へ進み続ける鶴居小学校』
校長 笹 川 義 孝
進級した在校生と、新たに迎える15名の入学生を加えた総勢71名で鶴居小学校の新年度を開始いたしました。
4月7日は約2週間ぶりの登校でしたが、新たな環境の熱気ある雰囲気の中で過ごす子どもたちの目から強い力を感じました。もう、これからの活躍が楽しみで仕方ありません。
この度の異動で赴任して間もない私ではございますが、本校の「目指す学校像」を常に念頭に置きながら教育活動を進めてまいります。よろしくお願い致します。
〈本校の目指す学校像①〉
「児童が『喜んで登校、満足して下校できる学校』」
やりがいのある学びや活動、信頼できる友だちに囲まれた居心地の良い学年・学級…。このような環境を整え、家庭に戻った時にたくさん学校のことを話したくなるような学校を目指します。
子どもたちが地域にいることで学校がつくられ、目の前にいる子どもたちの力を育むことを目的とした学校教育は、学習指導要領に沿って全国で共通の指導が行われます。そこに、鶴居小学校の児童一人一人の実態を踏まえた適切な指導を行うことで、上述の学校像の実現を図ります。
例えば、学年・学級で一斉に漢字練習をする時間があったとします。漢字を「覚えたい」と練習している子どもには、たくさん同じ漢字を書く指導をすることもあります。「字形の整った漢字を書きたい」と練習している子どもにはたくさん書くことよりも時間をかけて丁寧に書く指導をします。また、「書き順を正しく身に付けたい」という子どもには違う指導をします。その子がどんな思いを持っているのか、どんな指導をすれば自力で解決した達成感を味わうことができるのか、一人一人の子どもに寄り添った教育を行います。
〈本校の目指す学校像②〉
「保護者・地域の皆様が『信頼し、通わせたい学校、地域と共に歩む学校』」
鶴居村は、素晴らしい自然環境に囲まれ、人と人との繋がりを大切にして暮らす地域の皆様が、子どもを「地域の宝」として温かく見守ってくださっています。学校は心身ともに逞しく児童を育成する責任があることを自負し、教育実践に努めます。
信頼いただける学校にむけて、成果も課題も丁寧に発信していきます。そして何よりも、子どもたちの育つ姿で地域・家庭と鶴居小学校が連携した教育の成果を示したいと考えております。
4月より新型コロナウイルス感染症対策について、マスクの着用を求めないことが基本となりました。学校の教育活動や、来校者の人数等に制限をかけることも今後は少なくなる見込みです。地域・保護者の皆様が実際に学校の様子をご覧いただく機会が増え、コロナ流行以前にあった繋がりを取り戻せるよう計画してまいります。
【ご連絡】
今年度、3学年と4学年の2個学年を合わせた普通学級児童数が減少したことにより、複式学級「3・4年」となります(担任は1名)。3・4年の教室と廊下側のワークスペースを朝の会や学習、給食などの目的に合わせて使用していきます。
令和5年3月24日号
1年間ありがとうございました
校長 田 中 敏 行
3月に入り暖かな日差しが差し込む季節となりました。ようやく春の訪れを感じます。令和4年度の鶴居小学校の教育活動は、3月17日の第100回卒業証書授与式、24日の修了式をもって終了いたしました。
新型コロナウイルス感染症への対応となり3年目を終えますが、今年度は「コロナ対策」と「学びの保障」を両輪として教育活動を行ってきました。子供たちにとって「体験・経験」はとても大切です。豊かな心の育成へ強くつながるからです。今年度は校外学習や体験活動はほぼ予定通り実施することができました。そして、子供たちが元気に過ごしてくれていたことが何よりです。保護者や地域の皆様にもコロナ禍での対応についてご理解とご協力をいただきましたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
17日の卒業証書授与式では、来賓、保護者の皆様、そして在校生に見守られながら8名の子供たちが鶴居小学校第100回目という記念すべき卒業生としてこの学舎を巣立っていきました。この卒業式は6年生にとって小学校生活最後の学習であり、在校生にとっては、お世話になった6年生と学ぶことができる最後の機会です。卒業証書授与式で、卒業証書を受け取る6年生の姿は、頼もしく立派でした。6年生と一緒に勉強をした機会も多かったのでその時の様子を思い出し感慨もひとしおでした。式の中では、在校生も卒業する6年生の姿をしっかりと見つめ立派な態度でした。この1年間、6年生は、委員会や集会などの場面で、下級生に対して優しく声をかけ、そして中心となって引っぱっていってくれる姿がありました。最高学年として大変だったこともあるでしょう。悩んだこともあるでしょう。その様々な思いや行動、みんなと協力してできた喜びや楽しさ、この大変な1年間を仲間とともに過ごした1つ1つが小学校生活の思い出となることと思います。
4月からは中学生です。中学校生活の3年間はあっという間に過ぎていきます。その中学校生活を充実したものにするためにも、常に「目標」をもち、そして、その目標に近付くために、一歩踏み出す行動力、挑戦する気持ち、あきらめない気持ちを大切にして、1日1日を過ごして欲しいと思います。また、中学校生活をはじめ、これから人生を生きていく上で、大きな山や壁にぶつかることもあるでしょう。そのような時は、「違う見方、違う考え方」といった「今までと違うやり方」をしてみたり、友達など周りの人たちに相談してみることもよい方法です。きっと、山や壁を乗り越えるきっかけが見つかるかもしれません。感謝の心を忘れず、志を高く掲げ、自らの目標や夢の実現に向かって勇気をもって踏みだし、前へ進んでください。心から応援しています。
本日24日は令和4年度の修了式を迎え、子供たちは、各学年の課程を修了しました。
4月からは1つずつ進級します。「新しい1年生が入学してくる」「中学年、高学年になる」「最高学年になる」など、それぞれの子供たちの気持ちも新たなものになることでしょう。「やってみたいこと」「がんばりたいこと」「克服したいこと」「楽しみにしていること」など、意欲も高まってくるでしょう。その気持ちを大切にして一回り成長した姿になってくれることを期待しています。春休みは、短いですが、今の学年の学習の復習をしっかり行い、自信をもって次の学年に進めるよう家庭学習を継続して欲しいと思います。
令和5年度も保護者、地域の方々とともに、子供たちのよりよい成長をめざし取り組んでまいりますので、どうぞご支援・ご協力をお願いいたします。今年度1年間、誠にありがとうございました。